みました、『ファームサイド ソング』

『ノースポイント・ファームサイド ソング』
のDVDをみました。


この制作当時は、俳優さんも新進気鋭の役者さんを
集めてた、地方局で制作したドラマって感じなんでしょうか。


しかし、ドラマというより、映画みてるみたい。
いいドラマだったなー。


DVDでは本編84分あったんですが、これはドラマ放送時と
本編時間が違うんだろうか。
テレビドラマデータベースの検索でみつけたこのドラマのデータ
では放送時間が55分だったけど。








高校を卒業して、実家の農家を手伝ってる主人公の亮子。
自分が使ってるトラクターが故障して、その修理でやってきた
青年、中島と出会う。


いいな、と思ったら、
中島は亮子の姉、翔子のボーイフレンドだった。


翔子とのデートをドタキャン?された中島が
つくってきたお弁当を、結局、食べることになる亮子。


美味しそうに食べる亮子。
中島も亮子を気になりはじめて・・・・。










とあらすじかくと、姉とひとりの男をとりあうドロドロドラマ
って感じですが、これが北海道の風景とあまり過剰にセリフがない
展開だから、結構淡々と進むんですよね。



亮子の方もはっきりしたセリフで、中島さんが好きなの、とか
いったりしないし、姉に向かってはっきり感情をぶつける、なんて
修羅場らしいとこもない。



中島も翔子と亮子の間で、苦悩する、っぽいんだけど
それを感じさせるシーンもほんのりあるくらい。
自宅で寝っころがって、悩むシーンがある程度で、
登場人物たちは、感情を口にする、というより
表情や佇まいでみせていきます。


だから、地味といえば地味なんですが
いいドラマです。



亮子や中島の揺れる気持ち、姉、翔子がみせる優しさなど
それぞれの気持ちが北海道の風景と役者の表情でみせる。


淡々としてるけど、しんみり心にしみ入る。




お互い意識しつつ、スーパーマーケットで出会って、
意識しつつ買い物して、買い物をつめて・・・というシーン
いいですね。

その意識してる二人を外から偶然みてる翔子。


ここ、いいなーって思ったら、メイキングで監督さんも
好きなシーンであげていた。



不器用な二人の不器用な恋愛が、切なくて、可愛くて
最後は優しい気持ちになれる。




主人公、亮子を演じた橘実里さんは、表情で語るシーンが
多い、結構難しい役だと思うんですが、いいですねぇ。



中島が好きになるのが分かる。
美味しそうにぱくぱくお弁当食べてくれて、
農業を愛していて純粋で。



南朋さん演じる、中島は、最後のシーンで羊にかこまれて
ほんわかしてるシーンが、なんとも似合ってたなぁ。




姉とつきあってたのに、妹に恋しちゃうんだから
やりようによっては、ふらふらしてる男っぽくなりそうなんですが
南朋さんが演じてるからか、すごく純朴そうで
不器用ででも優しい雰囲気に満ちています。



序盤での無邪気な寝顔がかっわいい〜〜〜。



あーこれ、いい作品だったので、DVD買って良かった。


作品中の中島はデート?に手作り弁当つくってくる青年でしたが
南朋さんも料理上手そうな印象あるんですが
どーなんでしょうね?


しかし、手作り弁当な青年か。
かわいいな・・・・・・・・。