佐々木譲『笑う警官』
本日の読書。
佐々木譲さんの『笑う警官』読了。
最近は警察小説というのが多くなって来たような。
特に警察内部の事情を抉るようなのが。
この『笑う警官』は実際に北海道警でおこった事件が
上手くくみこまれています。
その事件とは。
2002年に北海道警本部を舞台におこった
現職警部の覚醒剤取締法違反で逮捕された事件は
けた違いの拳銃摘発をめぐる疑惑、
幹部の裏金疑惑へと発展していく。
その中で関係ある人物の自殺や情報提供者の拘置所での不審死など
おこっていく・・・。
って現実の事件の方がよっぽど怖いな、これ。
その事件をこの『笑う警官』はベースにしてるというのか
上手くむすびつけていっています。
警察組織を守るために、
あんなに強引なことできちゃうもんなのか、と思うと
相当怖い。
現実の事件も小説も。
しかし、現実の事件で、服役中のはじめに覚醒剤でつかまった
元警部は外の世界にでてきたとき、大丈夫なんでしょうか?
ヒットマンに狙われるとかさ・・・・・。
この小説も面白いんだけど、
あとがきに載っていた現実の事件の方が気になる・・・・。
ノンフィクション本の『北海道警察の冷たい夏』読みたい・・・。
作者のあとがきに、映画化するって、かいていたけど、
映画化したら確かに面白そうだ。
メインキャストはベテラン俳優さんばっかりになるでしょうけど。
ってか、原作のまんま映画化して、
北海道警察から圧力かからないか???
上手くつくれば相当見ごたえ有る映画になりそう。