富樫倫太郎『残り火の町 市太郎人情控』


今日は眠い〜〜。


そんな中読んだ本。





富樫倫太郎さんの『残り火の町 市太郎人情控』
読了。













市太郎人情控シリーズ第2弾。





差配の惣兵衛が主人公といってもいいですね、これは。
市太郎はアクセント、という感じ。





病魔に身体を蝕まれていて、余命わずかとしった惣兵衛は
ぎくしゃくとした家族や昔酷いことをした友、
手酷く別れをいって身を投げた女のことなど
人生でやりのこしてる事をやろうとする・・・・。





惣兵衛ってただただ可哀想という感じではなく
身勝手だと思う事も読んでいてある、けど
それがリアルだな、とも思う。





家族の間がぎくしゃくしてるのも
(妻と息子と仲が悪い)
どっちかというと、惣兵衛があまりにも
人の気持ちになって思い遣ることを知らないからという
面もあるように思う。





自分の勝手で別の女と所帯をもつってことで
つきあってた女に別れをいうのもただただ勝手。




しかし、自殺して死んだと思ってた女は生きていた。
その女にまた溺れてしまうのも勝手だ。





自分勝手な惣兵衛だけど
それだけ自分に正直ってことでもあるんでしょうね。
皆から慕われた差配さんだし・・・・。




そんな惣兵衛の自分の人生のケリの付け方。
読ませます。