レイモンド・チャンドラー『さよなら、愛しい人』

日曜からよみはじめ、
今朝起きたとき、ちょっと時間あったのでラストまで読みました。









レイモンド・チャンドラー著、村上春樹
『さよなら、愛しい人』

読了。

















清水俊二訳では、タイトルが『さらば愛しき女よ』で、
そっちのほうがかっこいいよな、と
読む前までは思っていたのですが
読み終わった今は
優しさの中に悲しさが感じられる
こっちのタイトルのほうがしっくりくるのかも、と
思っています。






結局、土日は、チャンドラーに浸っていたのですが
久々に古典的名作といわれる小説を読んで
やっぱり、いいな〜と。




翻訳ミステリーを続けて読むのも久々で
この流れで、チャンドラーに浸りたい気分・・・。
それか、古典的名作流れで
クイーンの国名シリーズとか読みたくなってしまった・・・。






だけど、図書館の返却本がある〜〜〜。
『レッドゾーン』もよみたい〜〜〜。






ロング・グッドバイ』も『さよなら、愛しい人』
もそうですが、
とっかかりは、なんてことない事件。






ロング・グッドバイ』は
マーロウは酔っ払ったテリーに出会ってそれを助けた縁で
なじみになったが、そのテリーが妻を殺して逃亡。
逃亡先で自殺・・・。






『さよなら、愛しい人』は、
ムショ帰りの大男に酒場の入り口ではちあわせ。
ムショに入る8年前の恋人を探しにきたが、
そこにはいなくて、大暴れ。
人を殺してしまうってところに
偶然いてしまう、マーロウ。







それぞれそこから、また別の事件を依頼され
それに振り回されてる間に
やがて、とっかかりの事件と結びついていく、という
ストーリー展開。






そのストーリー展開が上手く
人物描写が上手い。






その小説世界にぐいぐい引き込まれ圧倒される、というのか。






読み終わった今もその物語世界に
まだいるかのような余韻。






読後感は事件解決してすっきり、というより
せつなさが胸に広がる・・・・。





マーロウにすっかりやられました・・・。