船戸与一『夜来香海峡』


本日の読書。





船戸与一さんの『夜来香海峡』
読了。











花嫁斡旋業のNPO法人をやってる主人公蔵田の
会社の斡旋で、中国旧満州から、日本の山形の寒村に嫁いだ
中国人の女性が失踪した。





しかも、その女は、日本の暴力団から中国マフィアに渡す
二億円ものお金をもって逃げていた・・・。






暴力団から、女を捜せとせっつかれて、蔵田は
行きがかり上、暴力団の男たちとともに失踪した
中国人の女性のゆくえを追い始める・・・。






が、そのおってく先には死体が・・・・。










いわゆるハードボイドもの。




しかし、そこそこなページ数のわりに、
中国から日本に嫁ぐことになった女性の心情やら
は薄いのがちょっと残念・・・。






おっていくほうの心境は細やかで
蔵田の家庭の崩壊している様やらは
切ない・・・。






ラストはこれはそれぞれの好みの差で
思うことあるでしょうが、
あまりにも救いはないような・・・。




しかし、これが現実、なのか・・・・。