松井今朝子『家、家にあらず』
本日の読書。
松井今朝子さんの
『家、家にあらず』
読了。
これは、『非道、行ずべからず』の前の時代の物語。
同心の娘がおば様の勧めで、そのおば様が勤めている
大名屋敷の奥御殿の奉公に。
女の世界のいじめや勢力争い。
そんな中、その大名屋敷に勤める女が起こした心中事件が。
しかし、それは、心中とは思えないふしがあった。
一方、大名屋敷でも次々、殺人事件が起こり…。
家と血の絆を巡る長編時代ミステリー。
と、本の帯に書いてありますが、
まさしく、そういう物語。
大名屋敷でこの凄まじさ、なんだから、大奥なんて
凄い世界だろうなぁ。
しかし、こういう世界で生きる女性の楽しみって
なんなんだろう。
生まれた子供は、5日ほどしか手元て育ててはいられない。
常に、誰かと、何物かと競いあう生活。
凄まじい…。