伊坂幸太郎『砂漠』『魔王』・貴志祐介『狐火の家』
あまり読むとまた肩こりで辛くなりそうだけど
久々、固め読み。
本日の読書。
伊坂幸太郎さんの『砂漠』読了。
大学生活送ってる若者たちの青春物語。
その中で遭遇した事件やそれぞれの恋愛が
描かれていっています。
ミステリーというより青春小説、ですよね、これ。
伊坂さんが大学生活経験あって、まだ若いからリアル感あります。
こういう青春小説って年配の人が想像でかいてる風なのって
文章がどうしても古臭いというのか。
そういう場合ありますからねぇ・・・・・。
それぞれキャラクターがたっていて、
読んでいて自分も彼等の仲間になってるような気がしてくる。
それぞれ社会に出たら、それぞれのそっちの生活が主になり
はじめは連絡とって、月いちで合おうとかってなっても
なかなかそうはいかなくなり、
なんだか疎遠になるのかもしれないけど
彼等なら、相変わらず、年いちでもあって、
わいわいやりそうな気がする。
私は演説男に西澤くんが好きだなぁ。
続いて。
伊坂幸太郎さんの『魔王』読了。
これ、不思議な小説、だなと思う。
社会派小説、ともいえる内容なんだけど・・・。
あるひとりの政治家に先導というのか洗脳というのか
されていく社会。
その違和感に気付いていく兄弟。
いつもの伊坂ワールドな楽しめるエンターティメント小説を
期待して読むとがっくり、ですが
無気味な雰囲気というのか
ありえる恐ろしさがあって、
それでいて兄弟には
がんばれ、がんばれ、とエールを送りたくなってしまう。
現実にありえそうで、恐い。
さらに。
貴志祐介さんの『狐火の家』読了。
『硝子のハンマー』に登場した弁護士純子と
防犯探偵、榎本のコンビ?の
短編4作はいったミステリー。
どれも密室を扱っていてミステリーとして面白いし、
純子と榎本のコンビがいい。
タイトル作の「狐火の家」は
恐ろしく、そして、切ないミステリーで
タイトルが持つ意味も含めて一番印象的だった。
このコンビはぜひ引き続きシリーズ化して
今度は長編で読みたいなぁ。