諸田玲子『遊女のあと』

本日の読書。

諸田玲子さんの『遊女（ゆめ）のあと』読了。

これは、舞台は江戸のころの尾張名古屋。

時代は吉宗のころ。
吉宗の質素倹約政策に反するように
遊興を奨励する尾張名古屋の徳川宗春。

その宗春を中心にしたお家騒動を中心に、
そこに、貧困の中、飢えで苦しみ、夫や義母に
苦しめられる女は家を飛び出して博多から名古屋へ。

妻に逃げられた男は妻をうつため、江戸から名古屋へ。

そのふたりがやがて名古屋で出会って
お家騒動にも絡んでいきます。

筋立てがとにかく面白い。
どうなるのか、わくわくさせられます。

尾張名古屋が舞台というのも、珍しい？
綺羅びやかに栄えた尾張の描写も興味深いし
なにより、人を恋しぬく男と女の物語としても
感動的、です。

これは、良かった、面白かった〜。
諸田さんの時代小説はそこそこ読んでいるつもり、ですが
その中でも１、２を争うくらい好きかも。これ。