映画『アキレスと亀』試写会(ネタバレあり)


以下はネタバレかな?と思われます。
公開されてみにいくまで、詳しい事知りたくないというかたは
以下はクリックしないで下さいね。






試写会でもらった『アキレスと亀』のちらしでは
夫婦の物語ってな感じで書いていますし
実際映画もそうなんですが。


私は夫婦の、というのか
芸術しか愛せない真知寿という男の物語、
なのかな、とみておりました。




それが才能がずばぬけてあるってもんでもないとこが
哀しくて可笑しいとこ、ですが・・・・・。



冒頭、アキレスと亀という言葉の意味の説明が
なんとアニメであります。




そして、お坊っちゃんで幸せで
ただただ絵をかいていても、許された幼少のころから
物語ははじまります。




その頃は南朋さん演じる画商のお父さんが
真知寿のお父さんと付き合ってた時代。



すでにその頃から、どーしょうもない絵を
もったいぶって売り付ける、
真知寿のお父さんをただ利用してる汚さがあります、画商。




子供時代は、後半思うと別の映画のような雰囲気だな。



普通の泣かせまっせ風映画な雰囲気というのか?
そこからそうはいかないとこが
合う人と全く受け付けない人がでてきそうな・・・。




そのお父さんの汚さを無事?引き継いでいて
南朋さん演じる画商は真知寿を育てようとか
見守ろうとかって気は全くなく、どう金にするか
しか思ってないというのか。



んでまた真知寿も、他の画商にもみせるとか
自分の芸術ポリシーなんてーのもないのか
画商が、ああしろ、こうしろ、といったら間に受けてしまう。



純粋なのか、単なる馬鹿なのか。


そんな真知寿の無茶な要求にもついてくる妻は
健気なんてもんじゃないわ、あれは・・・・。
それを突き抜けたもんがあるというのか・・・・。




妻を演じた樋口可南子さん、素晴らしい。
単に健気っていうんじゃなく
純粋通り越したような真知寿にとことん付いてくる
この妻も正気か?と思わせるちょっと?トボケてるところが
可愛いというのか、なんともいい味。



真知寿の青年時代を演じた柳さん、
青年時代を演じるにしてはちょっと老けてるか?
とも思うけど、朴訥な雰囲気がいいです。




子供時代の真知寿を演じた男の子は、すごく可愛い!



南朋さん演じる画商は中盤から終盤にちょこちょこ出てきますが
そんな出番が多いという程でもない、とは思います。



が、単純に悪党ともいいきれない
(やってることは父子ともども悪党ですが)
かといって親身でもない微妙なスタンスの画商で
上手いなーーーと改めて思いました。




真知寿は柳さんから武さんにかわってるのに
画商は南朋さんひとり、で演じてるんですが
老け方すごい自然です。
過剰にメイクしてる感じでもないし
南朋さんはなんかの念力?で
顔を微妙に老けさせたりできるのか????






不幸のてんこもり、ながらも
泣けるというより、芸術にしか興味がない真知寿が
なんかもう残酷で、怖いな、と・・・・。



一番残酷で、そして哀しいと思ったシーンは
公開されたらかきたいと思います。





しっかし。


あの題材であのエピソードだったら
みたら泣くぞ〜というのをウリに
べったべたの泣かせまっせ映画にもなっただろうに
そういう単純な映画になってないというのが
武さんらしい、のでしょうか?



そういうテイストが好きだな。



それと、
雑誌で南朋さんが語ってた
本番直前でセリフ覚えてなんとか本番をやったっていう
のはどこのシーンなんだろ。
と思って帰ってきて、雑誌をみたら、
あ、あそこか、と分かった、ので
公開されてまたいったとき、
そこ、気を付けてみてみよ。



南朋さん本人がいわなかったら
映画みて全く気が付かないわ、あれは。




素人が映画みて、あれ?と違和感覚えるくらいだったら
やり直しさせるか、監督も・・・・。




パンフレットも欲しいし、
もう一度みて、色々感じたいので
公開されたらまた行きます!





映画にでてくるあれだけの絵を武さんが描いたのか〜。
凄すぎる・・・・。