山本周五郎『山本周五郎中短篇秀作選集4』
本日の読書。
山本周五郎さんの『山本周五郎中短篇秀作選集4 結ぶ』
読了。
こういう選集におさめられるくらいだからどれもさすがに
素晴らしい作品ばかり。
不器用だけど実直な直吉は、指物師のところで働いている。
ひとり娘のまき、も彼に馴染み、直吉は大切にまきの面倒もみる。
そんなある日、まきは後からはいってきた、顔もよく
仕事もできる清次に惹かれていく。
そんなまきへの想いを隠しつつ、彼女を優しく見守る、
「むかしも今も」はなんかもう胸がいっぱいになるいい話でした。
夫への想い、という点では
「寒橋」「四日のあやめ」が印象的。
お勝の人間の大きさが優しい気持ちになる「かあちゃん」も良かった。
ひとつひとつの小説を次はどんな話しだろうと楽しく読める。
やっぱいいなぁ。山本周五郎・・・・・。
次は佐々木譲さんの道警シリーズ第2弾の
『警察庁から来た男』読みます〜〜。
(シリーズ第1弾は映画化される『笑う警官』)
佐伯刑事ももちろん第2弾に登場します。