佐々木譲『警察庁から来た男』


急に寒くなりましたが
風邪には気を付けて下さい。
ってこんなに急に寒くなったのって
もしかして京都だけかーー???



私はやっとマシになってきました。
ほんま長かった・・・・。



本日の読書。





佐々木譲さんの『警察庁から来た男』読了。


















私が読んだのは図書館から借りた
単行本ですが、文庫本もでています。





角川春樹監督で南朋さんの主演で映画化される『笑う警官』
が道警シリーズ第1弾で、第2弾がこれ。
ちなみに第3弾は未刊行です。




これも面白かったです。
地味っちゃー地味ですが、やりようによっては
かなり面白い映画になるはずなので
どうにかこうにか『笑う警官』がいい映画になって
第2弾のこれも映画化されるといいなぁ・・・・。



佐伯刑事ももちろん登場しますし、
『笑う警官』にでてきた人たちも出てきます〜。




これはやっぱり『笑う警官』を読んでいた方がいいです。
『笑う警官』の時から残ってる謎も絡むので。




で、以下は小説内容のネタバレです。
御注意下さい。


(といってもそんな詳細にあらすじ紹介してる
わけでもないですが)





『笑う警官』の時より、警察内部腐敗は
目立たぬように地味に進行していてなかなかしっぽがつかめない。
そんな見えない闇がうごめいてるのが、恐ろしい。







北海道警察本部に本庁から監察官藤川警視正がやってくる。
バリバリエリートキャリアの彼は道警内に密かにうごめく
不正を突き止めようとする。




一方の佐伯は、ホテル荒らしの事件の現場に出向く。
その被害者は
事故で処理された会社員転落事件の被害者の父だった。
単なる事故とは思えず、
色々関係者にあたるためでてきていたのだった。



その会社員転落事件を調べるうちにやがて・・・。






監察官の不正をみつけようとする物語と
佐伯刑事の物語がやがて絡んでいく、のですが
エリートの藤川警視正もなかなかにいいキャラクター。
特にラスト。



今回、佐伯とコンビ組んでる
『笑う警官』にも登場した、若い新宮巡査、いいキャラです。
憎めない若さが気持ちいい、というのか。
藤川警視正とは、津久井刑事がついています。



なかなかしっぽを出さない不正問題。
その闇の深さも絡んで、『笑う刑事』ほど
映像化に向いてそうなスリリングさはないけど
これも面白いです。



あ、でも、
ラストの展開とかは映像化にむいてそう。
映画で派手にみたいとこです。




エリートな藤川とノンキャリアの佐伯との対立、みたいな
ありがちな物語になってないところが面白いです。




しかし、これは第3弾はどうなるんだろう。
来年の映画化の前くらいに発売になるのかなぁ〜〜〜。



しかし、学習塾の英語講師にみえるかもしれないような
刑事臭さのない佐伯刑事・・・・・。
ってどういうイメージなんだろ???
刑事っぽいコテっとした感じがなくて
あっさりした顔つきってことか??