富樫倫太郎『雷神の剣』・山本兼一『狂い咲き正宗』・近藤史恵『演じられた白い夜』



今日は休日で晴天で、布団やら掛け布団ほしまくって
まくらも干して、すっきり〜〜。




家中の掃除もしてすっきり〜。




でそれから読書三昧。
また肩凝るってーの、無理したら・・・。




本日の読書。








富樫倫太郎さんの『とむらい組見参 雷神の剣』
読了。













これは新シリーズになる予感。
今回はまだまだ紹介編という感じ。
キャラクターが皆いいので、シリーズ何巻か重ねたら
NHKの30分枠の時代劇でも充分ドラマ化できそう。






少女を暴行したり、人を斬ったり、とやりたい放題の
旗本4人組がいた。





しかし旗本なだけに、町方には手出しができない。





それにしびれをきらせた将軍、吉宗の密命により
人知れず悪しき旗本を斬る「とむらい組」が結成され、
それに三船謙志郎が頭に




ひとりではできない、というので
仲間を探し、謙志郎含めて4人になり、
乱暴狼藉の旗本を斬る、までが今回。






堅物の謙志郎に、
飄々としまくってるのーてんきな若者に
柔術の達人の老人に、金にしわい男、と
とむらい組のキャラクターが面白い。





将軍、吉宗もいいキャラしてます。







続いて。






山本兼一さんの『刀剣商ちょうじ屋光三郎 狂い咲き正宗』
読了。














刀好きが禍いして?
父親と喧嘩になり、勘当。
家を飛び出して、刀剣商に婿養子にはいった
光三郎。





その光三郎の刀をめぐる物語。





刀の目利きってすごいな・・。
刀の魅力、分からないながらもよんでいるだけで
その刀が目に見えるよう。





刀をめぐる騙し合い、
刀に惹かれる人たち。






すさまじくて、面白い。
職人もの、でもあるとは思うのですが
江戸市井小説として、面白かった。





続きまして。






近藤史恵さんの『演じられた白い夜
読了。














ミステリー劇の舞台の稽古が山奥の元ペンションの建物で
行われることになった・・・。





集まっての稽古。




この舞台にかける俳優たち。






そこで起こる殺人事件は、今稽古してる舞台と重なっていた・・・。




ミステリー王道パターンの、吹雪の山荘もの。
閉じられた空間で起こる殺人事件。





舞台の脚本・演出家の男性と主人公の女性は夫婦だけど
どこか冷めていて、でも単に冷めてるというのとは
ちょっと違う、微妙な関係で
その二人の関係性がもっと深くみたかった。




悪くはないけどすごく平均的なミステリーという印象。






近藤史恵さんといえば、『サクリファイス』でしたよね?
自転車競技のミステリー。
あれは面白かった〜。