志水辰夫『みのたけの春』
本日の読書。
志水辰夫さんの『みのたけの春』読了。
幕末の北但馬を舞台にした時代小説。
幕末の京都の不穏な雰囲気を感じて
いざ、京都にいって、という仲間もいるけど
主人公は病弱な母がいることもあって
そういう誘いには乗らない。
山間の田舎で蚕の仕事や
勉強にはげんでいる。
かといって、
母のために、自分が無理してるって雰囲気でもないのが
いいな、と思う。
そういうノリになりがちなんですが。
志水さんの前作、
時代小説第一段『青に候』は
正直、あんまり面白いと思えなかったんですが
これは、良かった。
心にしみる切なくて、暖かい小説。