松井今朝子『非道、行ずべからず』
本日の読書。
松井今朝子さんの
『非道、行ずべからず』
読了。
実は、この小説を読むのは三度目。
『家、家にあらず』が出た時、再読して
今また、『道絶えずば、また』が出て
このシリーズ、最初から読むことに。
時代ミステリーですが、何度読んでも面白いのは、
これが、歌舞伎の世界を舞台にした、
芸道小説でもあるからだろう、と思う。
元日早々、中村座が炎上。そこから、男の死体が。
それは、出入りしていた、小間物屋だった。
なぜ、小間物屋が歌舞伎の劇場で死んでいるのか。
名跡争いが絡み、次々、人が殺されていく…。
芸の世界に生きる人の凄まじさをしみじみ感じる、
ミステリーというより、芸道小説。
何度読んでも面白い。