富樫倫太郎『堂島出世物語』
本日の読書。
富樫倫太郎さんの
『堂島出世物語』
読了。
この大阪、堂島を舞台にした
米相場の世界の物語は面白い!
『堂島物語』『いのちの米 堂島物語』は
貧しい家の子だった吉左が
米相場で出世していき、能登屋吉左衛門となっていき・・・という物語ですが
今回は、その吉左がまだ山代屋の丁稚だったころの
意地悪な丁稚頭の息子が主人公。
父親は山代屋をだされてから、苦労のあげく
川で溺れて死亡。
その息子は青物売りで、自分独自のやり方で
名を馳せて、父と同じ、米相場の道へ。
意地悪な同僚がいたり、
定番な展開ながら、どう出世していくのか
ワクワクさせられます。
この小説の主人公、万吉と能登屋吉左衛門の対決なんて
これからの小説で読めるのでしょうか。
楽しみ。