宇江佐真理『虚ろ舟』

本日の読書。










宇江佐真理さんの
『虚ろ舟
泣きの銀次参の章』

読了。












これは、読んでいて後味悪かったなぁ・・・。



主人公の銀次にいいとこ全くなかったような。






娘が好きな人は足が悪く、いわゆる障害者。
お互い好き同士なのに、それゆえにどっちも
結婚しようとか言い出せない。






はっきりしろ、と銀次はじりじり思って
結婚しないんだったら、娘のところに来るなと
相手にいってしまう。






そんでもって、その相手を町の娘たちが襲われる事件の
犯人扱い。






自分の娘は、あの人はそんなことしない、といってても
状況証拠は犯人だといってる。






そこで普通なら娘を信じて、相手の男の無罪を探っていく、
ってな展開になるんだろうけど
この小説はそうなならない。






その前の展開も
とある瓦版屋と係わり合いになり、
そこで働いてる男が、実家を素行不良で追い出されてることをしり
自分がなんとか実家に戻れるようにしてやる、と銀次がいったはいいが
多忙でそれを延ばし延ばしにしていたら
それが元で事件が起こってしまうし・・・。






この小説で主人公が何の役にも、たっていなくないか???