笹倉明『彼に言えなかった哀しみ』

本を読むのは好きですが、
年中、まんべんなく読む、というわけではないんですよねぇ。


波があって、ものすごく読書したい時期、
1週間、本を持ち歩いていいても、全く読まない時期
などあったりするんですが
今、久々に読書週間。


ってことで、今日も読みました。



本日の読書。






笹倉明さんの
『彼に言えなかった哀しみ』読了。

















携帯の“ゲンダイ ネット”(あの夕刊誌の『日刊ゲンダイ』の携帯サイト)
ってサイトの読書コーナーが好きで
マメに面白そうな本をチェックをしています。



ここと、“週刊文春”の読書コーナーと
朝日新聞の日曜朝刊の読書コーナーですかね、
マメに見るのって。




“ゲンダイ ネット”でこの本が去年秋くらいに紹介されていて
読んでみたいと携帯の画面メモにずっと入れていました。



やっとこ、読めたこの本は
なにせ、タイトルと装丁がいい。





荒川の河原で焼死体となって発見された死体。
同じ日、新宿で発見された変死体。


その二つの事件がやがて絡みはじめ
背後には巨大なパチンコ業界の裏側が関わっていた・・・。


ただ、ただ、愛した男と幸せになりたかった女性の哀しみ。
そんな哀しみが込められたタイトルが秀逸。



裏社会が関わっていて、殺人が起こり、その謎をといていくという
正統派なミステリーを丹念に描いている印象ですが
やや盛り上がりにかけるかな〜〜〜〜〜。



このタイトルが素晴らしいだけに、焼死体となってしまった
内縁の妻の死の謎をおってく喜多川に焦点をしぼって、
女性の哀しみをより押し出して欲しかった気も。



せっかく、喜多川が、何故恋人は殺されたのか、を知りたいと
仕事も辞めるのに、あまり喜多川を描かず、
結局、事件追う、刑事の方を描いてしまってるのが
中途半端かな〜〜。


しかし、このタイトルは殺されてしまった美幸の切ない心情を
端的に表していて素晴らしい。



今、有川浩さんの『阪急電車』読んでます〜。
関西に住む人間としては、これは読まねばならんでしょー。



阪急電車は、私は競馬をやる人なので
(16、7年くらいになるかな?競馬はじめて)
阪神競馬場いくときお世話になってまーーす。
最近いってないな・・・・。
桜花賞いくか?