諸田玲子『日月めぐる』

本日の読書。







諸田玲子さんの『日月めぐる』読了。


















江戸末期の駿河国(今の静岡)小島藩を舞台に
そこに生きる人々を丹念に描いた時代小説。



7つの短編からなっていますが、それぞれの物語が
微妙にリンクしています。


平々凡々と過ごしてきたはずの
隠居する上級藩士の男がやり残した事を描く冒頭の「渦」



男と逃げた母。
その男を討とうとやってきた息子の物語「紙漉」。


心にしみるいい時代小説、です。