佐藤雅美『当たるも八卦の墨色占い』・小路幸也『モーニング』

本日の読書。





佐藤雅美さんの『当たるも八卦の墨色占い-縮尻鏡三郎』
読了。














シリーズ第5弾。




しかし、このシリーズははずれがないというのか。
どれ読んでも相変わらず面白い。




マイペース、まったりな鏡三郎とその周辺の人々の
家族というのか、親戚になった気分。
久しぶり〜〜、元気だったー?
みたいな気持ちで読みはじめられる。





鏡三郎の娘、知穂は今でいうとキャリアウーマン?
仕事に生きる手習いの先生。





夫と別れたものの、夫の方は再婚して幸せに。
気が強そうでプライド高いのが難?で
なかなか知穂の方は再婚してないけど、
惚れてくれる男、新三郎が登場。



そのプライドの高さと、新三郎の頼りなさ、で
付き合ってるのか、付き合ってないのか分からない
二人でしたが、とある事件を機に晴れて夫婦に。




しかし・・・・。




という知穂の物語もありつつ、
本筋として鏡三郎が持ち込まれる相談事に
色々かかわっていく物語が全8編。



そっちの話も面白く、
読むのが楽しみなシリーズです。




知穂の今後が気になるので早く次作読みたい。





読み終えた、のでこれも。






小路幸也さんの『モーニング』読了。














これ、ラスト泣いた・・・・・。




今はそれぞれの土地で
それぞれの生活な45歳の男たち。




大学時代の親友の葬儀に出席した帰り。
親友のひとり、今は俳優をやってる淳平が
車でひとり帰って、自殺する、と告げる。



大学時代の仲間たち、はそれを阻止すべく
淳平の運転する車に乗り込む。



お前たちが自殺の原因がわかったら、
自殺辞めるという淳平。



仲間たちは必死で大学時代の思い出を掘り起こし
語りあう・・・。





大学時代の仲間たちの青春。
その青春を彩った年上のOLの茜さん。



茜さん、切ない女性だ・・・・。



戻りたいと思っても
戻れない日々。




でもその戻りたい日々がある、というのが
生きていく糧になりえるのかもしれない・・・。




胸がしめつけられる小説でした・・・・・。