宇江佐真理『雨を見たか』『我、言挙げす』


本日の読書。























宇江佐真理さんの『雨を見たか 髪結い伊三次捕物余話』
『我、言挙げす 髪結い伊三次捕物余話』
読了。











シリーズ最新刊まで追い付きました。



シリーズは8作まで出ていますが
江戸情緒あふれる優しい捕物話でお薦めです。



こういうシリーズのお楽しみは
登場人物の成長を楽しめるところ。



伊三次とお文の子供、伊与太ちゃん。
かたことしかまだ話せないけど、可愛いのが
文章でも伝わる。
美男子と美女のお父さん、お母さんのいいところを
もった子供のようで、これは大きくなったら美少年だ。
お父さんの髪結いの仕事の後を継ぐんだろうか。




髪結いしながら、お上の仕事の手伝いもしてる伊三次。
伊三次が仕えてるのが同心、不破友之進。
その子供、龍之進も同心見習いで、この子の成長も読む楽しみ。




何巻かしたら、龍之進に恋焦がれる人ができるか
結婚話もでてくるんだろうなぁ。
今はまだ一直線な正義感あふれる少年なのも
好ましい。




『雨を見たか』は同心見習いな龍之進の活動に
ハラハラしたり、読みながらよくやった、と親戚おばさん気分だったり。



『我、言挙げす』はそんな龍之進もちょっと年月が経って
やや成長?
仲間が結婚で龍之進も結婚が身近な問題に。
それと伊三次一家の夫婦仲の好ましさや、その周りの人々の問題が。




最新刊の最後でまたまた伊三次夫婦は試練に。
○○と喧嘩は江戸の華、とはいえ、
実際そういう目にあったら大変だ・・・・・。
どう一家立ち直るのか、は次巻のお楽しみ、でしょうか。




これを読んでいて、また江戸情緒に浸りたくて
全5巻のうち、3巻まで読んで、
本買ったものの読むのを中断してた
山本周五郎 中短篇秀作選集』
を4巻からまた読んでいます。



大作の時代劇とか、大河じゃなくって
ちょっとした江戸市井もの、とかで
南朋さんがみたいな、と思う。




山本周五郎の短篇みたいな
人の心の機知を繊細に描く江戸市井もの、
みたいなので。