大沢在昌『風化水脈 新宿鮫8』

久々の新宿鮫







大沢在昌さんの『風化水脈 新宿鮫8』
読了。




















やっぱり、このシリーズは面白い。





そしてこのシリーズは鮫島以外の脇のキャラクターも
非常に良い。
単なる主役の引き立て、では全くなく
主役を凌ぐくらいのキャラクターをもっている、というのか。
物語の世界でしっかり生きてる感じがするから
読んでいる方も物語の世界に充分浸れます。




はじめは鮫島が追っていた
頻発してる車の盗難事件だった・・・。
組織的な匂いを感じ、追って行く鮫島は
やがて盗んだ車の色を替えたり
ナンバープレートの付け替えをして改造していた
工場を発見。





そこを張り込みしてるうち、
近くで駐車場の管理人をしてる男と知り合う。




その駐車場の管理人の詰め所で
改造工場を見張るうち、
改造工場の隣の古家の井戸で
屍蝋化した死体を発見する鮫島。




それはかなり前の死体で
殺されたのは入れ墨せおった、小指のない
やくざものらしい。






そのやくざの身体にはいっていた拳銃のたま、は
警官から盗まれたものだった・・・。






その物語と出所した真壁の物語が
やがて絡んでいく・・・・。












鮫島と因縁のある仙田は
なんとも魅力ある男、だ。
悪の魅力、というのも超えたものを感じます・・。





そして、真壁。
やくざもの、だと分かっていても
女がほれざるをえない男だ・・。




なんというのか、
男が皆、魅力的。






鮫島と晶は
晶が有名になってしまった故の
亀裂がはいってる段階で、
鮫島が大人なだけ
余計どっちも亀裂ははいってる、けど
どうしょうもできない?みたいな・・・。






こっちも気になるし
仙田の動向もいよいよ気になる。
そろそろ鮫島と仙田の真正面からの闘いが
ありそう・・・・。