大沢在昌『狼花 新宿鮫９』
新宿鮫も、今でてる最新刊まできました！
やった〜。
ってことで。
仙田と鮫島の正面対決。
そして、エリート警官、香田の
暴走と。
しかし、本作でなんといっても強烈なのは
明蘭。
守られるだけじゃ気がすまない。
自分も一緒にのしあがっていく
したたかさをもつ美女。
仙田は警察に目をつけられた彼女を守りたくて。
でも明蘭は、一緒にビジネスしてくことを
望んでいた。
ただ守られるだけの花ではなく。
ただのナイジェリア人どうしの喧嘩が
やがて、大規模な盗品売買組織にいきあたる。
その組織の裏にいると思われるのが仙田。
しかし、前とは違って、仙田は
暴力団、しかも日本最大組織の暴力団と
関わっていた・・・・。
外国人犯罪者を撲滅するため
暴力団と手を組もうとする香田・・・・。
二人の男に愛されながら
でも結局どっちも彼女はいざとなったら
ふりきってひとり登るタイプだ、
明蘭って。
そのしたたかさがリアルに描かれていて
怖いし、魅力的。
彼女はまたきっと日本にやってきて
鮫島の前にあらわれる。
新たな新宿鮫の展開を感じさせるので
次が早く読みたい〜〜。
出る気配あるんでしょーかね。
なんかね・・・。
仙田も切ない男だ・・・。。
あー、なんか次は
こういうハードボイルドではなくって
ほっとする時代小説か、
味のあるミステリー短編集が読みたい。
新宿鮫シリーズよんでいて燃え尽きた気分。
長岡弘樹さんを読むか。
