長岡弘樹『陽だまりの偽り』・『傍聞き』
香納さんの新宿もののハードボイルド読む前に
新宿&やくざ、ってのがあまりに続くと
ちょっと読んでいて疲れるので、
気分転換に。
本日の読書。
長岡弘樹さんの『陽だまりの偽り』
『傍聞き』読了。
どちらもミステリー短編集。
短編集というと、時代小説くらいしか
よんでいなかった気が・・・・。
デビュー作ながら
『陽だまりの偽り』は
人への視線が鋭どい短編集。
こちらも充分、面白いですが
やっぱり『傍聞き』は凄い。
評判の短篇だったので読みたかったんですが
凄い、これ。
4つの短篇がおさめられていますが
「傍聞き」と「迷走」が秀逸だな、と。
「傍聞き」はその意味が作品中で解説されますが
その意味を読者もわかっていても
やられます。
上手い!
技巧的に上手いだけではなく
警察官の母と娘の物語にもなってて
短篇でこれだけ読ませられるのも凄い。
そして、これは短篇じゃないとダメだろうな。
いやーーこれは凄い。
ぜひ『傍聞き』読んでみて下さい。お薦め。
さーて。
香納諒一さんのKSPシリーズ読むぞ〜い。