米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』
本日の読書。
本の帯には、
「ラスト一行の衝撃」
とあります。
ラスト一行が印象的な短編が6編。
しかし、ラスト一行の衝撃、というと、長編ですが
ウィリアム・カッツの『恐怖の誕生日パーティー』とか
乾くるみさんの『イニシェーションラブ』を
思いますが、さすがに
あのレベルは無理…
にしても、背筋寒くなる
持ち味の作品が揃ってます。
乾くるみさんの『イニシェーションラブ』は
ラストに衝撃がある、というのを頭にいれて
よまないと、最後何が衝撃なんだっけ、ってことで
スルーしてしまう可能性があるような・・って思いますが
衝撃の小説です。
ミステリー好きでまだ読んでいない方はぜひぜひ。
ウィリアム・カッツの『恐怖の誕生パーティ』は
妻が夫の誕生日、サプライズしようとして
夫の学生時代を色々調べ始める・・・・・が
夫のいっていたことは嘘だった・・というのから
はじまるサスペンス。
ラスト、これはほんと衝撃的。
小説中でも名前あがってますが、
スタンリィ・エリンの『特別料理』や
それ以外では
ロアルド・ダールの『南から来た男』『味』みたいな
いわゆる「奇妙な味」系列の小説という印象。
ぞわぞわ怖い。